本の読み方、捨て方

いまと紙の本が好きな本読みは多いと思う。

私もその一人。

昔は本棚に大量の本があり、しかも、重ねて本を入れても溢れ返っていた。

本屋にいくと、無傷で帰ってくることは出来ず、片っ端から本を買っていた。

そのため、積ん読も多く、格闘する読者の日々であった。

それが今では、本棚には一つの棚にだけ、厳選した本だけがある状態になり、あとは神棚や棚として使っている。

この状態になった時の開放感、幸福感は未だに忘れられない。

今までの日々は何だったのだろうか。

私は、捨てる読書を通じてこの状態を作り出した。

ちぎり読みという読書。

私が考案した捨てていく読書法。

読書好きには完璧主義者が多いと思う。

だから、本を大切にしすぎる。

でも本当は本もただの紙切れに過ぎない。

分解してみれば、大切なページはごくわずか。

だから、どんどん捨てていけばいい。

そして残るものだけがあなたにとっての本物。

読書から自由になれば、人生は変わる。

読書だけしていても人生は変わらない。

もはや読書が人生を豊かにする時代ではない。

そうは言っても。私は、今も紙の本を読んでいる。

ただし、本が増えることはない。

買う量も圧倒的に少なくなった。

本を捨てて、街に出よう。

本を捨てて、散歩しよう。

水泳でも自転車でもヨガでもなんでもいい。

読書よりも身体を動かすこと。

その上で、ちょっとだけ本を読めばいい。

読まなくてもいい。

身体を動かし、早くたっぷりと眠る。

読書は空き時間だけで良い。

もう読書は、いらず、アウトプットだけで良い。

必要になったら、必要なことだけを読めばいい。

小説が好きなら読めばいい、ただ現実の中にはもっと面白いことがたくさんある。

皆が自宅にいる今こそ、街に出よう。

きっと新しい人生がはじまる。

きっと何かに気づくはず。