『ぜんぶ、すてれば』 中野 善壽 ②

本は捨てる。

また、新鮮な気持ちで読みたいから。

 

捨てる、捨てる、惜しげもなく、捨てる。

本は読んだら捨てる。

 

服はいつでも捨てる。

いつ捨てたっていい服を着ていれば、

行動を制限されないから、いつでも思いきれる。

 

過去の残像を捨てる。

いつも新鮮な自分でいる。

 

大事なのは、すでに起こったことではなく、

未来について考える時間をより多く取ること。

 

演出を捨てる。

 

実物を捨てる。

極上の遊びは、頭の中にある。

 

架空の駅の名前を適当に考えて、

線路をつなぎ、どんどん駅をつくっていく。

すると、街ができ、国ができあがる。

街の中には家や店を書き、その一つひとつに想像上の名前を書き込んでいく。

 

僕にとって最高の遊びは、

自分の頭の中で心置きなく想像をめぐらせて、

自分だけの世界をつくること。

 

極上の遊びは、僕たちの頭の中にある。

 

スマホを捨てる。

自分を失くしたくないから。

 

自分の五感でしっかり受け止めた感動というのは、

確実に自分のものになる。

 

捨てる贅沢こそが、これからの新しい価値になる。

 

思いついたことは、声に出す。

気合をそのまま伝えたいから。

 

イデアは、口に出すのが一番です。それもすぐに。

 

僕の感覚では、本当に魂を込めた仕事というのは、

1週間に1つできればいいほう。

 

世の中捨てたもんじゃない。

楽観主義でやり直せばいい。

 

未経験でいい。

自由な発想で、とにかくやる。

 

場所にこだわらない。

どこに行ってもやることは同じ。

 

 

ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば

  • 作者:中野 善壽
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)