『ぜんぶ、すてれば』 中野 善壽 ②
本は捨てる。
また、新鮮な気持ちで読みたいから。
捨てる、捨てる、惜しげもなく、捨てる。
本は読んだら捨てる。
服はいつでも捨てる。
いつ捨てたっていい服を着ていれば、
行動を制限されないから、いつでも思いきれる。
過去の残像を捨てる。
いつも新鮮な自分でいる。
大事なのは、すでに起こったことではなく、
未来について考える時間をより多く取ること。
演出を捨てる。
実物を捨てる。
極上の遊びは、頭の中にある。
架空の駅の名前を適当に考えて、
線路をつなぎ、どんどん駅をつくっていく。
すると、街ができ、国ができあがる。
街の中には家や店を書き、その一つひとつに想像上の名前を書き込んでいく。
僕にとって最高の遊びは、
自分の頭の中で心置きなく想像をめぐらせて、
自分だけの世界をつくること。
極上の遊びは、僕たちの頭の中にある。
スマホを捨てる。
自分を失くしたくないから。
自分の五感でしっかり受け止めた感動というのは、
確実に自分のものになる。
捨てる贅沢こそが、これからの新しい価値になる。
思いついたことは、声に出す。
気合をそのまま伝えたいから。
アイデアは、口に出すのが一番です。それもすぐに。
僕の感覚では、本当に魂を込めた仕事というのは、
1週間に1つできればいいほう。
世の中捨てたもんじゃない。
楽観主義でやり直せばいい。
未経験でいい。
自由な発想で、とにかくやる。
場所にこだわらない。
どこに行ってもやることは同じ。